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なんか難しいと思ってたけど、画面には真がいた。
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今日もまた世界はおれの無能を証明しようとして失敗した。
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社員旅行だか合宿なのか、とにかく大人数で移動して、一部のメンバーはカラオケに興じているがおれはそれを横目に過ぎて、広い体育館のようなところに出る。小学校のころの友人がコンビニで買物をするのについていったが、彼が支払いをするときに少し寝てしまっていて一万円を支払ったらしいあとの釣りをもらうところだけを目撃したので、「これはお金を無から産み出しているみたいだね」と冗談を飛ばしたら微妙な雰囲気になり店員の男が得たりといった顔をしている。この店員はじつは友人の先輩筋にあたるらしく、そしてこの金もほんとうに店から掠め取っているらしいのだ。こんなことにも気づかないようじゃこの店も終わりだな、というようなことを悪びれもせずその男は言う。それでいてそいつが人気の漫画家らしいという雰囲気でどうにかして懲らしめてやりたかった……。
都会の商業施設に行ったらふざけたガキがいたのとNHKのマンガのインタビューみたいな番組(まんべん)で高橋ツトムという漫画家が昔暴走族だったというのをやんちゃで済ませていたのを迷惑行為と犯罪に打ち込んだくらい言ってくれたらいいのになーと思ったことが混ざっていた模様。ほかにも夢はなんか見た。
新海誠『君の名は。』
見終えて涙を拭いながら振りかえり、初老の夫婦が降りてくるのを見るまで本当に新海誠の作品がポピュラーになったのだということを信じていられてなくて、電車の中で女子高生が君の名は、と映画の名前を挙げていたこともそのとき想いだしたのだった。本当にそうなんだね! そしておれにもとても面白かった。
とにかくおれにとっては都市礼賛! 都市礼賛の話だったのだよ。三葉が滝くんの(人名間違ってたらごめん)身体を通じてはじめて東京の景色を目の当たりにするシーンで都会のビルとか道路とか電車とかが美しく描かれるのを見て泣けてきて、ああおれは都市のことを好きでいていいんだって思った。都会と田舎の主人公ふたりが結婚したらどこに住むんだろうって、おれの最初の疑問にも何らかの形で決着はついたわけではないか。
あともう一つよかったのは口噛酒。登場したときからあからさまに特別めいた存在感の、あのアイテムは、『もののけ姫』の黒曜石のペンダントみたいにおれの心に響いたよ。モチーフを作ることができるのは物語だけなのだと改めて思った。
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新海誠、なんか贔屓にしてると思ってたんだけど『ほしのこえ』と『秒速5センチメートル』しか見てなかった。ほしのこえは好きで繰り返し見てたけど(短かったし)、秒速のほうは世間が言うほどよいと思えなくて何じゃそれって感想だったのでほしのこえの印象しかないんだった。NHKに川上未映子と出ていて、川上未映子か……(読んだことないけど、なんらかのイメージがある)と思ったけど、映像というかストーリーを見てあーこれは、見たら耳をすませば状態になるやつだな。って思えたので見たい。早退の日を作って勝手に見るやつ。けどなんか、どうも、新海誠はすこし斜に構えて見るのがかっこいいのらしいと、おれのアンテナが囁いている。おれにゴーストはいなくて、錆びたアンテナだけがある。
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生活の危機は常にあった! ただスレスレで回避していただけなのだ。
- 饂飩食うただすれすれの月朧ろ
- 雲の峰超限宥むるロッサー化
菊地真さん誕生日おめでとう!
あああああわが生活は流転して絵画のごとき走査線
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なんかいろいろ負けて3万円おろした。