25話 #nahive2qgpj02j4i

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二次会に向かうため全員が三々五々移動しているときに、運悪く妙齢の女性と階段で二人きりになってしまって、並んで歩いていたわけでもないが、女性が「『創業社長と仲が悪いから、私の言うことなんて聞いてもらえないんです』ってツイートしちゃった。どんな反応が帰ってくるかな」と言ったのはおれに聞いてほしかったらしい発言で、しかし知らねえよと思った。それでもそのツイートが気になって、その後どこにいてもアカウントらしきものをしらみつぶしに探してしまっていた。特にフランス料理店では現実にも仮想的にもキーボードがなくて、魚の骨

や塩を使って名前を入力しようとしていた。

社員旅行だか合宿なのか、とにかく大人数で移動して、一部のメンバーはカラオケに興じているがおれはそれを横目に過ぎて、広い体育館のようなところに出る。小学校のころの友人がコンビニで買物をするのについていったが、彼が支払いをするときに少し寝てしまっていて一万円を支払ったらしいあとの釣りをもらうところだけを目撃したので、「これはお金を無から産み出しているみたいだね」と冗談を飛ばしたら微妙な雰囲気になり店員の男が得たりといった顔をしている。この店員はじつは友人の先輩筋にあたるらしく、そしてこの金もほんとうに店から掠め取っているらしいのだ。こんなことにも気づかないようじゃこの店も終わりだな、というようなことを悪びれもせずその男は言う。それでいてそいつが人気の漫画家らしいという雰囲気でどうにかして懲らしめてやりたかった……。

都会の商業施設に行ったらふざけたガキがいたのとNHKのマンガのインタビューみたいな番組(まんべん)で高橋ツトムという漫画家が昔暴走族だったというのをやんちゃで済ませていたのを迷惑行為と犯罪に打ち込んだくらい言ってくれたらいいのになーと思ったことが混ざっていた模様。ほかにも夢はなんか見た。

新海誠『君の名は。』

見終えて涙を拭いながら振りかえり、初老の夫婦が降りてくるのを見るまで本当に新海誠の作品がポピュラーになったのだということを信じていられてなくて、電車の中で女子高生が君の名は、と映画の名前を挙げていたこともそのとき想いだしたのだった。本当にそうなんだね! そしておれにもとても面白かった。

とにかくおれにとっては都市礼賛! 都市礼賛の話だったのだよ。三葉が滝くんの(人名間違ってたらごめん)身体を通じてはじめて東京の景色を目の当たりにするシーンで都会のビルとか道路とか電車とかが美しく描かれるのを見て泣けてきて、ああおれは都市のことを好きでいていいんだって思った。都会と田舎の主人公ふたりが結婚したらどこに住むんだろうって、おれの最初の疑問にも何らかの形で決着はついたわけではないか。

あともう一つよかったのは口噛酒。登場したときからあからさまに特別めいた存在感の、あのアイテムは、『もののけ姫』の黒曜石のペンダントみたいにおれの心に響いたよ。モチーフを作ることができるのは物語だけなのだと改めて思った。

ツイッターのbioに○○/○○/菊真って書いてるやつが半径5キロバイト圏内にいてん?そういう名前のキャラクターが居るのかな?って博愛主義者のおれはとっさに思ったけど(防衛的に)、万一居たとしてもそのことに俺が激怒するだけだわ。IMEに記憶させたくないからわざわざ編集して書いたぞ。どんな神経してたらプロフィールに名前書く(こと自体も神経だが)キャラクターの名前間違えたりできるんだろう。消費してしまってるの?君はそれを?

新海誠、なんか贔屓にしてると思ってたんだけど『ほしのこえ』と『秒速5センチメートル』しか見てなかった。ほしのこえは好きで繰り返し見てたけど(短かったし)、秒速のほうは世間が言うほどよいと思えなくて何じゃそれって感想だったのでほしのこえの印象しかないんだった。NHK川上未映子と出ていて、川上未映子か……(読んだことないけど、なんらかのイメージがある)と思ったけど、映像というかストーリーを見てあーこれは、見たら耳をすませば状態になるやつだな。って思えたので見たい。早退の日を作って勝手に見るやつ。けどなんか、どうも、新海誠はすこし斜に構えて見るのがかっこいいのらしいと、おれのアンテナが囁いている。おれにゴーストはいなくて、錆びたアンテナだけがある。

最近のソシャゲだけどスマホRPGは今これをやっているよをやってるよ。今のジョブはこれ!

なんか冷やかしにプレイを始めてみたところ普通にはまってしまって気づいたら50章近くまで来ていた。プレイしてるところを人に見られて恥ずかしいっと思ったので恥ずかしいのなら自重しようとも思った……。

いやまあものの何かしらをクソゲーなどと呼んでいてはいけない。メーラじゃ太字になってるだけだがHTMLならh1ってとこだ。見出しってわけじゃないんだよ。

もう一つ思いだしたことがあった。衣装とアクセサリーを選ぶ画面、左にアイテム、右に真の、ここでおれはあのころオナニーしてたのだということ。さぞ気持ちよかったろうな。そんなことすっかり忘れてた。