2013-02-16 休日

久しぶりに夕方から外へ出掛けて本屋を物色した。積ん読はまだまだあるのに食指が動かなくて次から次へと新しい本を買おうとしてしまっている。出来事やその連なりがはっきりとしない物語が多かったから、今度はそうでないやつを……もっとエンターテイメント然とした本を読もうと思ったのだ。けれど買ったのはカルヴィーノだった。本屋のそばの喫茶店に入り、そうすると店を出てから家に帰るまでの距離があるため寒い思いをすることになるのだけど、そこでストレートコーヒーを工夫もなく一杯注文して、というのも財布に金が心許ない、帰りに酒を買って帰ろうと思っているからなおさらだ。ドアに近いので客の出入りがあるたびに冷たい空気が足元に流れ込んできて膝から下の感覚がだんだんとなくなってくる。だけどこうやって本を読むのは楽しい。読書の時間はオープンエンドでないといけないと思う……。