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25話 #nahive2qgpj02j4i

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青暗い会場

ニコニコ動画のライブイベントがあるというので早めに会場入りし体育館ほどの広さの建物の二階席をうろついた。なんでも既に何度か開催されていて一緒に来ていた H さんは「皆勤ですね」などと隣の人と談笑しているがおれは少なくとも最初の一回を参加していない。ここに来る前に慌てて準備する中、風呂でうんこをしようとしていたら K さん(男)がさも当然のように入ってきたので結局できなかった。自分の家の一人用の風呂だったはずだが今は共同の浴場のようにも見える。青暗い会場ではイベントの前準備なのか DJ らしき男が一階で何ごとか叫んで客たちにコールアンドレスポンスの練習をさせている。その文句にはおだやかでない政治的主張も含まれていて会場の一部がざわめく。これがいいなら自分だって他に言いたいことはある、と知らない男がぼやいている。おれは一階と二階をあわただしく行き来している。二階を走っている間に S が T さん P さんと立ち話をしているのに行きあたる。彼は最近子供が産まれたのだ。両手を握っておめでとうおめでとうと喜ばしくおれは言う。一階の端では O さんが俺の仕事を回顧して見せている。何かハンバーガーが関わることだったと思う。廊下では中年女医が他の女性とその専門である脇腹のできものについての話をしている。おれもそれに心当たりがあるので自分の体を見せてみるとなかなか立派で、そこにいた女性はこれは結構ひどいんじゃないですか、と半ば期待するような顔で尋ねるが女医はそれを認めがたそうに言葉を濁す。一階に軍隊のトラックが平行して何台も並びこちらに頭を向けている。O の号令でそれに向かって一斉射撃する。彼らは敵だからである。車の中の敵が次々と倒れてゆく中、フロントガラス越しに撃たれ、身体を跳ねさせたひとりの女の子は味方であったらしく指揮官への恨み言を叫びながら敵とともに自爆した。砂漠では彼ら青年軍がその敵兵を鎖につないで対峙するその敵軍の前で撃ち殺そうとしている。その様子があまりに無邪気なのでおれは堪えられないと思ってことが起こる前にそこを去る。参道では知らないおばさんと衝突しそうになるが直前におばさんが回頭して同じ方向に歩き始めたためぶつからずにすむ。そのまま一緒に歩き続けるのでそれでいいのかと思う。

このように珍しく多くの場面と多くの知り合いが出てきた。