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おれの帰路道幅いっぱいに広がってのろのろと自転車を漕ぐ四人の中学生たち、向かい側から原付が走ってきてもほんのおざなりに道をあけるばかりですぐにまた元の均等な間隔で隊列を組む、この時分の子供らは周りのことを気にしようともしない、気にできていないと考えていたら「おれの好きな人知っとんの三、四人しかおらんし」「言ってみ」などと聞こえてくる（そうか……いいですな！）ところにすれ違った自転車がクラスメートだったらしく何やら舌打ちして自転車を止め（おれはここで追い越した）なにか罵声を浴びせる。こういう風にして他人の境界を侵犯する人間がいる以上現実は諦めなくてはいけないおれは精神に精神に生きたい……