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25話 #nahive2qgpj02j4i

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大通り沿いのオープンカフェで昼飯にしようとしていたら営業がやってきてこれから彼の仕事を肩代わりすることになっていたので昼飯を中断して客であるカップルと一緒に大通りを歩く。後ろから三十がらみの女手品師、とはいってもそれを生業としているのではなく市役所の職員がイベントのために仮装しているみたいな女、がやってきてとうてい流暢とはいえない口上を述べて手品を披露して去っていく。崎陽軒だか覚えてないけどそんな漢字三文字の名前のレストランにつく。そこは大きな岩盤質の地面を掘り出して作った空間で入口から野外にテーブルの並んでいる様子が眺めおろせる。ここには前に来たことがある。勤務先の男と付き合っていて、それはおっさんなのだが女装すると異様に可愛い、女装というよりは変身なのだが女の子になると中学生くらいになり黒髪でおさげの女の子になる、そのことを思い出すと女の子が好きなのか男が好きなのか分からないと思う、その人と昔このレストランには来たことがあってそれは野外に並ぶテーブルのそばに黒々とそびえ立つ大きな木造の建物の中をその人について歩いたのだけどその時は眼鏡もなく明かりもまるでなかったので手探りで進んだのだった。