25話 #nahive2qgpj02j4i

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各地で猛暑が記録されたその夏の765プロではスーパーで安売りされる棒アイスが何箱も消費されていたが、そのうちにただ漫然と食べることに飽きた彼女たちの間に、食べ方を工夫してアイスで男性器を象る遊びが流行した。各々が最も「それらしく」見えるように溶かし方を競い合ったのだ。昼のあいだ大人たちは仕事に出払っていたから、とがめるものもいない他愛のない遊びだった。最初にそれを始めたのは亜美か真美のどちらかだったが二人ともどうしても左曲がりになってしまうので皆のからかいの的だった。あずさのものは雁首が高かった。春香はトッピングを持参して毛を生やし満足げだった。雪歩は鈴口にこだわりすぎてよく台無しにした。伊織は短小だった。逆にやよいのものは細長かった。千早は大胆にも二本のアイスを合体させて極太サイズの製作に成功したが全部は食べなかった。真はその残りを利用して陰嚢つきを作った。律子は器用に二本の性器を象って一同を驚かせた。暑い日のことだったからアイスはすぐに溶け、ひとしきり笑った彼女たちの腹に収まってしまった。