25話 #nahive2qgpj02j4i

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雪の降る中、背中にリュックを背負い、友人らと駅に向かう。途中に川があって、戯画化された少年たちが水に浸かり、顔だけをのぞかせている。先頭にいる少年が顔を真っ赤にしてキョロキョロとしているので、川の中でこっそりおしっこをしているがそれがばれていないかどうかを気にしているのだと分かる。すると同行の友人たちが次々と川に進み、ざぶざぶと向こう岸まで歩いてゆく。そうやって少年を笑っているのだ。面白そうに思っておれもそれに続きたいのだがポケットにスマートフォンが入っているのでできないでいる。川を渡った先には壊れかけの小屋があってそこにまた別の友人がいる。彼は最近子供が産まれたのでこの旅には加わらなかった。目的地に着くとおれが毛布を持ってきていることを指摘される。今回は何かの入れ替えための一時的な旅なので本当は不要だったからだ。隣で電話が鳴り、金髪の少女がそれを受けるが、こちらの声が相手に伝わらないようだ。相手は父親であろう。