25話 #nahive2qgpj02j4i

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冬の街では寒さに夢も凍りつき風に砕かれるので夢を見るものはいないらしい…。凍りついた夢だなんてどんなにか寒々しいだろう、と僕は身を震わせるが彼女はきょとんとしている。凍ったて何もかわらない。ただ冷たいだけでしょ、と言う。何を言ってるんだ、動かない夢など……と口を開きかけて思いだした。彼女の夢は時間の感覚をもたないのだ。