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25話 #nahive2qgpj02j4i

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『たまこラブストーリー』を観た

『たまこラブストーリー』公式サイト

公開した当初から行きたい行きたいと言っていたのに物理的制約のせいで果たせずにいたのをようやく最近になって観ることができた。予約したときは席にだいぶ余裕を感じたのでさすがにもう人もいない時期か、と思っていたところ映画館に訪れてみるとほとんど満員という様子だった。それも女性客が多かったので驚いたのだけど、こんなアニメがテレビ放映時から男にも女にも人気があったとは思えないし何か別のチャンネルからの流入があるのだろうか。

恋に音楽が、歌が寄り添っている光景がよかった。テープの再生が端に達してB面になるシーンがとってもよかった。その後どうなるか知らないうちから泣けた。呼びかけがあって返事があること、コールアンドレスポンスってものが、人間どうしの関係の端的なもののひとつである恋の大切な要素だとあらためて思った。

それにしても思うのはみどりちゃんのこと。周りの友人たちはそれぞれに自分たちのことを決めて大人になろうとしているのに、彼女ひとりが何の手がかりもないまま、若かった(と後に回想することになる)自分の想いすらもち蔵にあずけ、それを下手くそに手助けしてやることしかできない、けれど人間それが普通で、未来のことをそうそう決めたり予想したりできるものではないのだし、それが普通なのだ、未熟であやふやなまま人生は進み、規定しないぶん未来は無限大なのだから、きっと素敵な大学生になって、たまこよりも先にセックスして、立派な大人になってほしい。となるとみどりちゃんの、これは供養で、彼女なりに大人への階段を上ろうとしているのだなあと思う。彼女の青春ってのはたまこであったからだ。

まー、あともっと先も見てみたかったね。一人暮しの部屋で休日たまこのことを思うだけのもち蔵もいただろうからだ。