レイ・カーソン『炎と茨の王女』

炎と茨の王女 (創元推理文庫)

突然異世界ファンタジーを読みたくなることがあって、まとめて何冊か買ったうちのひとつ。三部作の一、という感じのヤングアダルト。面白いのは主人公の少女が肌は褐色、体型はぽっちゃりというかでぶだという点か。それでも、砂漠の過酷な長い旅を経て体型は改善されちゃうのだけど……。思うのはおれはこういう長い旅のシーン、できれば徒歩の、が好きなんだなということ。指輪物語はもちろん、クシエルの矢は雪原、ラプソディは地下だった気がする。辛く長く退屈そうなほど、いい。読んでる間は辛くても、後から思い出すとワクワクする冒険の旅であったりする。

内容は少女の成長譚で、お菓子好きの少女がはや一巻で女王の風格を見せ始めているのは見もの。続きはそのうち。