遅塚忠躬『フランス革命―歴史における劇薬』
- 作者: 遅塚忠躬
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/12/22
- メディア: 新書
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著者はフランス革命を人類史上の偉大であり悲惨でもあり、かつそれらが分かちがたく表裏一体であった出来事であるとする。その意味でフランス革命は劇薬であり、その観点からフランス革命の軌跡を辿り、論じる。
レーベルは岩波ジュニア新書で、高校生向けに書かれているのがよく、若者のために、この歴史上の事件から何を学ぶべきか、ひいては歴史をなぜ学ぶのかということを親身に教えてくれる。著者の考えを述べることはするが押しつけはせず、読者に考えることをうながす真摯な姿勢と語り口になんでか泣いてしまう。