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25話 #nahive2qgpj02j4i

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悪夢。家族旅行で泊まった旅館の給仕が気に入らないとかで、父親とおれで殺してしまう。死体は畳んで部屋の床に埋めた。砂浜のような和室のような部屋なので、掘るのは簡単だった。ほかの家族は気づいていない。警察が別件で旅館に来ていたがあやしまれもしていない。帰る段になって荷物をまとめていると床が異様に膨らんでいるのがわかってしまって、いよいよ隠しようもなさそうである。この頃には家族親戚みなうすうす感づいている。若い二人の警察官が屋上で会話しているシーン。この件を追っているらしい。父親はおれを田舎に連れかえって自分の下で働かせるのだという。そんな計画があったのなら殺さなければよかったと思うがもう遅い。しかし真摯に反省し、刑務所でも模範的な態度であれば数年で出てこられるだろう。しかしその後いまの職に復帰してもとの肩書きを得るのは不可能だろう。死体の隠し場所があばかれ、黒く焼けた手が覗いている。子どもたちは廊下に追いやられ、その光景を見ずにすむはずなのだが、一人の母親が子供を連れて野次馬に来ていた。