25話 #nahive2qgpj02j4i

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別に話しゃあ普通に話せるし、俺に異常なところは何もないのだけど、他人がなんだか上手に人とコミュニケーションをとっているのを見ると、じゃあ俺はいいや、という気分になって、今日の日はその手のことは諦めて……と思って、いつものごとく、飯を食う。そんなことをしている間に、仲のいい人たちとも、言外のニュアンスというものが通用しなくなり、いよいよ疎外されていく。こないだから女の子たちが突発集団性異性器開花症候群(通称ふたなり病)に罹患しはじめて、泣いたりお互いに触ったりで収集がつけられない。早い話が集団ヒステリーなので放っておけばじきに治るものなんだけど。掃除は大変だし、寒い中換気をするのも身体にこたえる。そんななか、律子だけが平静を保っているので(雪歩をなだめながらフェラチオしてやっている)不思議だったのをようやく尋ねることができた。曰く、「わたしは元々ふたなりなんで」あ、そうだったっけ……