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2Kで家の各コンポーネントが細い廊下で接続されている小さなアパートの二段ベッドのある寝室でトランプタワーのように危ういバランスで不要物を積み上げて、立方体のワイヤーフレームのような構造を築いている。その構造物は人の頭の高さを越えるくらいに成長していて、内側には書籍がドミノ倒しのようにして三重の輪になるように並べてあった。『ゆゆ式』の縁がその内側のドミノを誤って倒してしまったのだが周囲の人間が支え事態を収拾したので危うく大きな構造は難を逃れ無事だった。これは叱責されるに違いない、と俺は思っていたのに特段お咎めなしであった（結局、それは後に構造含めて大破局を迎えることになるのだがそのあたりの詳細は忘れた）。そこから逃げだした男の子を追いかけて、追いついた公園でその子の昔話を聞いた。