25話 #nahive2qgpj02j4i

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ガールズトーク

あずさ「私ね、前の誕生日にプロデューサーから自転車をプレゼントされたの、前に盗まれてから、生活に不便だって話をしていたのを覚えてたみたいで。けどそのサドルに、後から気づいたんだけど、小型カメラを据え付けていたのよ、ちょうど私のお尻が真ん中に映るようにね、魚眼レンズで……。私が少しおばさんだからって、そんなに立派なお尻してないわよ、失礼しちゃうわよねえ! 私はそれに気づいてからもそ知らぬふりをして毎日跨がったわ、だってそうする向こうであの人がマスかいてるなんて思ったら、おかしいじゃない? けど悪戯心をおこしちゃって、このあいだは男友達にその自転車を貸してしまったの。プロデューサーが面食らう様子を想像して楽しむだけのつもりだったんだけど、その男友達がね、私の跨がったサドルを舐め回してるところが、カメラに写っちゃったらしくて! その後で仕事中にプロデューサーとふたりきりになったときに、『なんていうことをするんだ、きみの世紀的な肉体の美が!』っていうから、そのときにはもう認めちゃってたんだけど、盗撮を、私が『それって性器的な、じゃない?』って言ったら、黙っちゃって、そしたら社長がやってきたから、その話はウヤムヤになったんだけど」

真「プロデューサーといえば、仕事のたびにことあるごとに男装させようとするもんだから、それまでは一応仕事のタテマエもあるし適当に返事をしてごまかしてたんですけど、いい加減かわすのも面倒になっちゃってボソッと『そういうことを強制するのはどうかと思うんですけど』って言ったら、それでシュンとするなら可愛げもまだあるんですけど逆に猛烈に怒っちゃって、『そういうこととはどういうことだ、お前は仕事をなめているのか、この世界は弱肉強食、どんな手段も厭わないものでなければスターダムにのし上がることはできないのだぞ』ってまくし立てるからこっちも頭に血がのぼっちゃって『仕事だ、仕事だって言ってボクに身を切ることを要求するなら、そっちもそれなりに態度や行動で示すべきなんじゃないんですか。今のままではもうついていけません』って言ったら向こうは黙っちゃって、ボクはもう仕事があったからバタバタと出かけちゃったんだけどもうこれでこの人と仕事をすることももうないかな、って思ってたんです。けど次の日もそ知らぬ顔で仕事に出てくるから、なんなんだこの人、って思って。夏の暑いときなのにコートを着てるんですよ。ふたりきりになったら突然脱ぎ出すんです。で、見たら、セーラー服着てたんですよ、女生徒の。それで、その恰好で『さあ、俺はやった、着たぞ。これが礼儀ってもんだ。真、お前はどうするんだ』って迫ってくるんです。それがあんまり身体にぴったり合ってるんで、びっくりしちゃって、聞いてみたら男性用のセーラー服があるらしいんです。それを言う間も、勃起してるのが分かって、うげーってなったんですけど。結局学ランは着ました」

春香「前に、バレンタインのときに、本命にそなえて、経血を混ぜてみて気づくかどうかプロデューサーで実験してみたって話したと思うんですけど、そのときは入れすぎたのとチョコレートときちんと混ざりきってなくて、血のかたまりが残ってたみたいなんですよね。それでプロデューサーが気づいちゃったみたいで、それだけならいいんですけど、それで何か勘違いしちゃったみたいで、こないだのホワイトデーのときですよ。お返しにって言ってマシュマロを呉れたんですけど、どう見ても形がおかしいんですよ! 市販のものっぽいのに別な袋に入っていて、一回開けた形跡があるんです。ひとつ取ってよく見てみると、形がおかしくて何か穴みたいなのがあいてて。プロデューサーがなんだか居心地わるそうに作り笑いしてこっちを見てるんで、ぴーんと来ましたね、これはひとつひとつ、精液を注ぎ込んでるんだなって。だからその場で、『じゃあ焼きマシュマロにしましょう!』って言って、事務所のコンロで火にあぶってみたら、思った通り、そこらじゅうに拡がっちゃって、嫌なにおいが! その間もプロデューサーは顔汗かいて黙ってるんですけど。マシュマロはそうして全部食べました。においがこもらないように窓全開にして」