2015年をよかったasinで振り返る
うーん。今年はホントに読んでない……。それ以上に感想書いてないのでなんか振り返るって感じでもないんだけど。なんだかんだ言って去年はそこそこ良い感じに読んでたみたいで、まあ今年はいろいろあったな。今年を振り返る時間もないので飛ばしていくぞよ。
社会学入門一歩前 ★★★★★
ちくま『高校生のための〜』のどれかに採用されていたもの。社会学とはこういうことかと唸った。自分の周辺の現象やありさまについて、その構造とか力学を看破する格好良さのようなものを感じて、おれが求めていたのはこういうことだ! と心震えた。はずなのだが、メモをちゃんと取っていなかったので内容をさっぱり覚えていない。もう一回読み返して further reading に進もうとおもう。
鬼哭街 ★★★★
初虚淵。Windowsのゲーム久々にやったって達成感も大きい。今考えると小説だったら読まなかっただろうなあ。ビジュアルがあるってのは映画的な楽しみがあるってことだ。
『沙耶の唄』もやりたいなあ。Windows起動しなくなっちゃったんだけど……。
ダイヤモンド・エイジ ★★★★★(上巻)★★★(下巻)
これは感想書こうと思って書いてなかったな。上巻はとくに本と物語のためのSF! という感じですげーよかった。一冊の(ハイテク)本を通じて救われる少女とその周辺の人間たち。技術がうみだす新しいレイヤにおける家族のかたちを示そうとしているように感じた。下巻になるとサイバーパンク感がのさばってきて感じが変わってしまったのが残念。ナノテク世界観はかっこいい。
決定版 ザ・ロンゲスト・スプリング 熱海殺人事件 ★★★★
舞台で見たい。これはノスタルジーも大きいがやはりこの滅茶苦茶な感じ、生身の人間が駆り立てていくからこそある物語の強さというのを感じる。これの影響が自分のわりと深いところにあったことを確認できたのもよかった。ラテンアメリカ文学が好きなのもここに通じてるだろうか。
つかこうへい『決定版 ザ・ロンゲスト・スプリング 熱海殺人事件』 - ジェットガール
理科系の作文技術 ★★★★
段落の切り方くらいしか、この本から学んで身につけようとしたことは残ってない気がするが読んでよかったと思う。自分の書く文章に自覚的であること。まあ他人に読んでもらう文章を書く機会なんてないわけだが(笑)
なんか家を片付けてたら昔の教科書がいくつか発見されたので2016年はアカデミックや基礎学問を中心にいこうかなあとか思っている。が、どうなるかな。去年のエントリでは来年こそは、と言ってたけど何だかダメだったな、あまり期待をするものではない。
とはいえ新年に向けてネガティブでいるのもよくないので社会学の続き、『四人制姉妹百合帳』に載ってた本から何か、ボラーニョの著作で何か、白水Uで何か、海外ファンタジーで新しいの何か、くらいは読みたい! そういえば海外ファンタジー最近思い立って幾つか買ったんだった。ちなみに年越しの本は『コーラス・オブ・マッシュルーム』。