25話 #nahive2qgpj02j4i

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また飛行機の時間に間に合わせようと移動している。ビルの下を抉ったような半地下の砂利を歩く。明かりは笑った口のような穴から漏れてくる外の光だけで、雨が降ったのか大きな水たまりが見える。それを避けながらふたりの友人が『シン・ゴジラ』の感想を口々に言いあっている。おれはすこし後ろを歩いている。空港は古い小さな建物で南国風の植物が植えてあったり内装の金属の光沢感が違うので外国の空港らしい。時系列は記憶にないがまた別のところに移動する必要があり、その道すがら女性の二人組と合流した。顔はよく見えなかったが、ひとりは買い物カートのようなものを押していて自動車のようなものすごいスピードで移動していた。