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二人の落ちる男と一人の訪ねる男のエチュードをしていたら母親が訪ねてきた。
インドらしきどこかの野外で幼稚園児や小学生もまじえて研修。点在する水たまりのような大きな池には凶暴な小魚が棲んでいる。ピラニアという名前はそのとき思い浮かばなかった。ちょうど親指に噛みつけるくらいの大きさで、そうすると、身体いっぱいに指を呑みこんで円筒状になる。子供のひとりが指を咬まれたのでこの土地に詳しい人を呼んで引きはがしてもらった。気づくと自分も池の中に腰まで浸かって座りこんでいて、ペニスを噛まれると極めて危険だなどと言っていたら指を咬まれた。慌てて人を呼んだけど今度はなかなか来ない。悠長そうに歩いてやってきて片手でぺりっと剥がすだけである。意外と簡単に取れるのであった。